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下記の項目にあてはまる場合、緑内障の検査を受けましょう
(最後に解説があります) |
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眼の神経が徐々に弱ってくる病気です。その症状は、視野が所々欠けてしだいに拡がっていき、最後には失明にいたります。ある調査では40歳以上の30人に1人が緑内障にかかっていて、その中で治療を受けているのはわずか20%で、残りの80%は未治療であるとされています。 |
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一番左の初期の状態では両眼で見るため暗点を自覚することはありません。一番右の末期の状態でも1.0の視力がでる場合もあります。 |
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以前、緑内障は眼圧が高くなることが原因とされていました。ですが、眼圧が高くなくても緑内障の症状が進行することがわかってきました。これが『正常眼圧緑内障』です。はじめは特殊な例と考えられていましたが、最近の調査では緑内障患者の半数以上が実はこの正常眼圧緑内障だったということが明らかになり、われわれ眼科医も驚いています。原因はまだ明らかにされてませんが、神経の血行不良が関係しているのではないかといわれています。 |
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通常の緑内障は高くなった眼圧が神経を圧迫することで進行します。血行不良、加齢によって神経が弱くなると、正常の眼圧でも神経が障害され、緑内障が進行する場合があります(正常眼圧緑内障)。 |
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正常の視神経です。
中央が少しくぼんでいます。 |
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緑内障末期の視神経です。
神経線維が萎縮してくぼみが大きくなっています。 |
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まず視野検査です。緑内障の疑いのある方は、コンピューターを使った精密視野検査を行います。この検査によって、自覚症状のないごく初期の症状も発見することができます。視野検査は器械に表示された光を見てボタンを押すだけの検査で、15分ほどで終わります。苦痛をともなうような検査でもありません。 |
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精密視野検査は機械のドーム内に光が見えたらボタンを押すだけの検査です。15分ほどで終わります。 |
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お薬の注意書きに緑内障の方は禁忌と書かれているものがあります。これは急性の発作をおこすタイプの緑内障患者さんがこの薬を使った場合、眼圧が上がりますよという意味です。この急性のタイプは緑内障全体の約1割にみられます。この1割の患者さんが未治療だった場合、確かに急性の発作をおこす可能性がありますが、治療後であればその心配はありません。基本的には、眼科に通院していて、眼圧のコントロールも良好であれば、どのような緑内障患者さんにもお薬の制限はないと考えてよろしいかと思います。 |
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テレビの番組で緑内障の特集があった翌日には、不安になられた方が殺到します。検査をしてみると、中には残念ながら緑内障による視野欠損が見つかる場合があります。ここで患者さんは、『緑内障=失明』と思ってしまうようです。ですが、逆に考えてみてください。緑内障が末期まで進行するには10年以上もかかります。また、視野欠損があっても、ちゃんと視力が1.0もでる人もいます。早くから適切な治療を始めれば、不便のない生活を送ることができます。ですから、症状が進行する前にできるだけ早く緑内障を見つけることが大事なのです。緑内障が怖い病気になるかどうかはあなたの心がけしだいなのです。 |
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1、2 |
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視野が狭くなっている可能性があります。 |
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3 |
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遺伝性の場合もあります。 |
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眼圧が高くなっているときの症状です。 |
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5 |
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急性の発作をおこすタイプの緑内障かもしれません。 |
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6,7 |
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視野障害が進行している可能性があります。 |
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視野障害が進行しても視力が良好な場合もあります。 |
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9 |
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健康診断で確実に見つけることができます。 |
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10 |
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経験上、几帳面な性格の方に多いようです。 |
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