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最終更新   2008年 5月 16日 金曜日   10:24 AM          . topにもどる 
秋田県感染症発生情報(週報) 

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感染症情報19週お届けいたします。
感染性胃腸炎はやや少ないながらもあいかわらず流行しています。
水痘が一部の地域で流行しているようです。数週間前まで
注目の手足口病の増加は増加傾向はなさそうです。
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19週 2008年5月5日-2008年5月11日

<全数把握対象疾患>
・二類感染症の結核が横手保健所管内(1人)から報告されました。


<定点把握対象疾患(週報)>
1. 感染性胃腸炎は県全体で先週と比較して32%減少しています。
 保健所別では先週と比較して大館、北秋田で増加し、秋田市、
 能代、秋田中央、由利本荘、大仙、横手、湯沢で減少しています。

2. A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は県全体で先週と比較して29%減少
 しています。保健所別では先週と比較して秋田市、大仙で増加し、
 北秋田、由利本荘で同規模となり、大館、能代、秋田中央、横手、
 湯沢で減少しています。

3. 水痘は県全体で先週と比較して52%増加しています。保健所別では
 先週と比較して秋田市、能代、秋田中央、由利本荘、大仙で増加し、
 大館、湯沢で同規模となり、北秋田、横手で減少しています。


今週のトピックス
<今シーズンのインフルエンザについて>
 今シーズン(2007年10月から2008年5月)初めてのインフルエンザ
患者報告は、第41週(10月中旬)にありました。
 秋田県全体では、第50週(12月中旬)に定点当たり週間患者数
1.09人と流行開始の目安とされる同1人を超えました。その後、
2008年第3週(1月中旬)に同10.51人と国立感染症研究所が定め
る流行発生注意報基準(10人/定点)を超え、第5週(1月21日?
27日)に同16.35人とピークに達しました。しかしながら流行発生
警報の基準(30人/定点)にいたらず、2月からは徐々に減少、
第13週(3月下旬)には定点当たり週間患者数が1人以下となりま
した。2008年第19週(5月5日?5月11日)現在では、定点当たり
週間患者数0.07人と少数であることから、インフルエンザは終息
したと思われます。
 秋田県において今シーズンは、過去5年シーズンと比較すると、
インフルエンザの流行は小規模であったことがわかります。
しかしながら、近年、7月頃まで患者報告が続く場合があります
ので、油断せず、うがい・手洗いなどの感染予防を心がけましょう。
 なお、今週の週報をもちまして、今シーズンのインフルエンザ
情報は終了させていただきます。


★つつが虫病の発生状況について
 今週、つつが虫病の報告が2件ありました。
秋田県では例年5?6月につつが虫病が多く発生します。今後も野山
に行かれる方や農作業を行う際には予防を心がけましょう。
【予防】
●野山に出かける際は素肌を出さないようにしましょう。
●野山から帰宅した際は早めに入浴し、入念に体を洗いましょう。
●着替えた衣服は室内に持ち込まず、すぐに洗濯をしましょう。
【症状が現れたら】
つつが虫病の代表的な症状はツツガムシに吸着されて1週間以上たって
からの高熱・刺し口(見つけにくいところが多く、発見されないこともある)・
発疹です。これらの症状が現れた場合は医療機関を受診し、適切な治療を
受けましょう。