能代市山本郡
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健康一口メモ
「インフルエンザ」について
森岳温泉病院 院長 島田 薫
インフルエンザが流行し始める季節になりました。インフルエンザの診断と治療に
はここ数年で大きな進歩があり、また、65歳以上の方に予防接種費用の一部を公費負
担する制度が昨年から始まっています。
【インフルエンザとは】
インフルエンザにかかると突然の高熱(38度以上)、全身倦怠感、食欲不振、頭痛、
腰痛、筋肉痛などの全身症状が現れ、これらの症状と同時か、やや遅れて、鼻汁・
咽頭痛・咳などの呼吸器症状が現れます。高齢者では気管支炎や肺炎、乳幼児では
脳炎、脳症を併発して死亡する場合もあります。
【インフルエンザの診断】
のどの奥や鼻の奥をぬぐってΑ型およびΒ型インフルエンザの両方を検査する方法が
開発されています。
【インフルエンザの予防】
インフルエンザの予防の基本は、流行前にワクチンの予防接種を受けることです。
ワクチンの予防接種を受けていれば、インフルエンザにかからずに済むか、かかっても
症状が軽くなる効果が期待されます。インフルエンザウィルスは毎年その型、抗原性を
変えながら流行することと、ワクチンの効果は約5カ月であることから、毎年予防接種を
受けることが勧められています。
インフルエンザは、例年1月から2月に流行のピークを迎えることが多いため、
ワクチンは11月から接種を開始します。また、風邪の予防と併せた一般的な予防としては、
充分な栄養と休養をとること、人混みを避けること、室内の乾燥に気を付けること
(インフルエンザウィルスは湿気に弱いので、加湿器などを使って適度の湿度を保つ)、
マスクを着用すること、手洗いとうがいを励行することです。
【インフルエンザの治療】
Α型およびΒ型インフルエンザの両方に効果がある抗インフルエンザ薬が開発されました。
発病してから2日以内にこの抗インフルエンザ薬を内服あるいは吸入します。肺炎などを
併発したり、慢性の呼吸器疾患がある方には、必要に応じて抗生物質を加えます。
かかりつけの先生にご相談下さい。
(山本町の広報に連載した健康増進コラムから)