最近の新聞やテレビ放送など報道にはカタカナ語(外来語)ゃアルファベットの略語の登場することが多くなったように思われる。
カタカナ語の例としては、身近な所では医療・介護関係ではインフォームド・コンセント、サーベィランス、セカンドオピニオン、ケアー、デイサービスなどが見られる語句である。また、新聞やテレビなどによく見られるものとしては次のようなものがある。アクセス、アウトソーシング、アセスメント、スキーム、セキュリティー、デリバリー、パスワード、バリアフリー、プレゼンテーション、ニーズ、マスコミ、マスタープラン、モチベーション、ライフサイクル、リストラ、リニューアルなどなどである。また、○○町コミュニティーセンターのような舌を咬みそうな例も見受けられる。
小生だけかもしれないが、昭和10年代前半生まれの人間にとっては「マスコミ」のような古くから使われている語句はいいとして、使われだして比較的新しい語句の場合は理解できないことも多い。なんとなくわかるような感じがしても、なかなか正確に説明できないことが多いのが実情である。しかし、適当な日本語がないのか、あるいは日本語に言い換えた場合に外来語本来持っている意味から離れてしまうのであれば、カタカナ語として語彙に加えて表現力を高めることが当然のこととと思われる。先日、国立国語研究所より外来語の「言い換え語」が発表されたが、中には無理矢理言い換えたような例もあったようで適切な日本語といえないような例もあったように思われる。
しかし一方で、カタカナ語に対応した適切な日本語があるのにカタカナ語を使うのをしばしば見受けられることも事実である。それは、対する日本語で言い表すよりも簡略であると言うことがあるかもしれない。あるいはカタカナ語を使うことにより、オレはこんな難しい言葉も知っているんだというような優越感のせいかもしれない。あるいはまた、他人を煙に巻くために使用するのかもしれない。ただ単に、他人も使っているので何となく使っているのかもしれない。
とにかく、対応する日本語があるときはぜひカタカナ語の使用は控えてほしいものである。
(H,K生)
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