平成14年7月30日号(NO.145)
「海はいいなー」
夏というと海!人は海から来たという、海を見ていると気分が落ち着くのはそのためだろう。
「日本海に沈む夕日を見に来ないか?」と声をかけたら、仙台と弘前から二組の夫婦が狭い我が家に泊まりに来た。昨年の夏であった。仙台、秋田間は空いていて快適な道であった、高速を下りてから能代までがなんとも単調で長かったと、弘前からは、たまの休みのドライブならと、オープンカーで岩木山を回って西海岸をのんびりと南下してきたと、コーヒー豆を挽いているうちに日没の時間が迫ってきた、急げ急げと落合の浜に乗り付けた。丁度沈みゆく夕日を、初老の(もう中老か?)三組の夫婦が車を降りて歓声をあげている。数台止まっている車の中には若いカップルが窓越しにじっと夕日を見ている。いい年した六人がキャーキャー騒いで沈みゆく大きな卵に感激している姿を彼らがどう受け取ったか?
海は広いな大きいなあー、この時以来、二人の友はクラス会のたびに「能代の夕日はすごかった、海に接する瞬間ジューッと湯気を立てて沈んでいくんだ」と宣伝するもんだから、「俺も見たい!近いうち是非呼んでくれ!」とうるさいことうるさいこと。
ゆらゆらゆれて海に消えていくあの光景は本当に音を立てて沈んでいくようで圧巻であった。
七夕の一日、鰺ヶ沢で遊んで帰りは101号線を南下、風合瀬、追良瀬、驫木の海岸線は護岸工事のために、学生時代、錦石を拾いに来た頃とは全く違う風景になっていた。おっ、「夕陽海岸」という看板を見つけた。観光バスもかなり走り回っているところをみると結構「ジューッ」を見に来てるんだなーとボンヤリ考えているうちに県境を越えていた。
ウエストコーストのフライドエッグ
旨いかな?
(T.T)
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