2002年4月2日号(NO.140)
桜前線
去年の12月、気温が急激に下がり、雪が降りはじめ、いつもの年よりも早く根雪なってしまい 、今年は大変な冬になるなあという気がしていた。1月はすこし寒いなあという感じだったが、2月にはいると雪もあまり降らなくなり、晴れることが多くなり、その合間に雨が降ったりして、たちまち雪が溶けてしまい記録的な暖冬になってしまった。
地球的にみても、かなりの暖冬で、偏西風の蛇行が少なく、シベリアからの寒気の吹き出しが少なかったためらしい。
雪が溶けて、庭のふきのとうを見つけると、おーこれから春になるんだなーと思わず顔がほころんでしまう。この頃はどんなに雪が降ってもまずつもることはない。いやな冬が終わり、春の足音が聞こえてくる。ちなみに今年初めてふきのとうを見つけたのは、2月26日で毎年それを見つけた頃だいたい能代CCがオープンしている。
気象庁はいつもの年だと3月の末に桜の開花予想をするのだが、今年はいつもの年より2週間近くも早く3月16日には桜の開花が始まってしまった。
1953年気象庁が開花予想を初めて最も早い開花らしい。
地図をみてみると桜の開花が始まるのは、沖縄が早いのは当然としても、
その次は九州あたりだろうと思ってると、突然東京横浜あたりから桜の開花宣が言出されることが多い。
ことしは突然開花宣言が出されてしまい、毎年春の初めのこととして、東京の桜見物に出かけることにしているのだが、あまりにも開花が早かったので、あれよあれよというまもなく桜が散ってしまった。3月25日の朝刊に、千鳥ガ淵の桜が散り始め皇居のお堀が桜の花びらで覆われてしまっている写真が掲載されていた。結局残念ながら今年は東京の花見には行けなかった。 この桜前線の到着の3日くらい前に、笹タケノコとたらの芽がとれることが多い。笹タケノコは豚汁にするか、自家製のみそで、ホイール焼きにし、たらの芽の天ぷらで、生ビールを飲んだりしたものなら、この能代の田舎で暮らしている贅沢を、思いっきり味わうことができる。
この少し前の時期に、かたくり、うるいのおひたし、ふきのとうの天ぷらも味わえるが、まだやっと春という感じだが、たらの芽の天ぷらを食し味わうことによって、春から初夏につま先ぐらいつっこんだという気になる。ただこの後すぐに山ウドの芽が出始め、この芽の天ぷらはたらの芽よりかなり山菜としてのあくが強く、私にには味覚的はに上のように思える。この後から山採の王様しどけなどが出回り、油断していられない。
(S,H)