2002年2月5日(NO.137)
「ぼけ予測テスト」
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原稿の順番が回ってきたが、このところ休診といえば殆どゴロゴロ粗大ゴミとして過ごしている。さほど無趣味ではない心算だったが、「能動的積極的」から「受動的消極的」に変化してきたことは事実だ。先頃、メディカルコンペの今年の予定表が回ってきたが、そう云えば昨年は3回ラウンドしただけだったなと数えてみるほどである。典型的な日曜日の過ごし方は、フジテレビ、テレ朝とNHKの政治番組から将棋、囲碁の番組やゴルフ番組のテレビ観戦が定番である。
これ即ち「意欲」の低下に他ならず、記銘力の低下とともにいよいよ「老年期痴呆」のトバ口にさしかかっているなと実感させられる。こんな折に偶々「ぼけ予測テスト」なる新聞記事のコピーを眼にした。福祉評論家の吉沢 勲氏という方が永年の臨床経験とさまざまな調査結果を基にこのスケールを考案したものである。
25の設問からなり、「はい」「いいえ」で答えるものであるが、(勿論正答は容易に解る内容)「はい」の合計数でランク付けされている。
ランクA=15〜25−将来必ず呆ける
ランクB=8〜14−呆けに御用心
ランクC=1〜7−稍安心
ランクD=0−絶対呆けないか、大嘘つき
で、50才以下ではCかDでないとヤバいらしい。
小生は、9/25が「はい」でスケールによればBランク、呆け予備軍の一員であることが証明された。「呆け」の原因は身体的、心理的、社会的要因が絡んでいるが、中でも喪失体験が大きいとある。
別説(俗説?)によれば、高齢者が配偶者を失った場合、男性は例外なくマイナス要因となるが、女性はプラス要因と見えることが多いとも謂う。
最善の呆け防止はそんな喪失体験だけは避けるに如かず。このところ益々口喧しくなったり、叱言の多い連れ合いではあるが、精々大事にしなければ・・・・。(G.K)
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